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ギャラリー【OVER THE BORDER】スペシャリストと巡る旅【Cultra】で新しいアートを探るアートラボのBlogです 

ハービー山口「人はいつだって誰かを待っている」@SMART SHIP GALLERY

みなさんこんにちは。Art labです。
本日は、今週末にお勧めの展覧会を紹介したいと思います!現在SMART SHIP GALLERYにて開催中のハービー山口写真展「人はいつだって誰かを待っている」。なんと今回は、ハービー山口さんにも直接お会いして、お話を伺うことができました!インタビュー内容もあわせて、展覧会の様子をご覧ください。
 
 

 
ハービー山口 Profile
1950年、東京都出身。中学2年生で写真部に入る。大学卒業後の1973年にロンドンに渡り10年間を過ごす。一時期、劇団に所属し役者をする一方、折からのパンクロックやニューウエーブのムーブメントに遭遇し、デビュー前のボーイ・ジョージとルームシェアをするなど、ロンドンの最もエキサイティングだった時代を体験する。そうした中で撮影された、生きたロンドンの写真が高く評価された。帰国後も福山雅治など、国内アーティストとのコラボレーションをしながら、常に市井の人々にカメラを向け続けている。多くの作品をモノクロームの、スナップ・

ポートレイトというスタイルで残している。 その優しく清楚な作風を好むファンは多く、「人間の希望を撮りたい」「人が人を好きになる様な写真を撮りたい」というテーマは、中学時代から現在に至るまでぶれることなく現在も進行中である。
Official web site

 



展覧会レポート

入口側から撮影した展覧会の全体像。今回の展示の特徴は、なんといっても1960年代から順に、5つの時代に区切って展示されていること。ハービー山口さんご自身が書かれた時代ごとの説明書きを読んで写真を鑑賞することで、自分なりの10年を振り返りながら次へと進んでいけるような展示構成です。

 

(C)HERBIE YAMAGUCHI(C)HERBIE YAMAGUCHI
展示写真を一部紹介します!こちらは1960年代と1990年代に撮影された写真。どちらも2014年の今この時にもあるような光景ですが、それがあえて時代ごとに作品を区切った本展覧会の面白みでもあります。時代によって変わるもの、変わらないもの。ハービー山口さんからの問いかけに耳を傾けたくなる展覧会です。

 

 
今回、ハービー山口さんに会場でお会いすることができました!
そういう偶然のようなものを大事にしているハービー山口さん。突然の取材にも快く応じて下さいました。
 
 
ハービー山口インタビュー

展覧会会場のガラス越しにぱしゃり。写真撮影のお願いをすると、どこで撮るのがいいかな?と、被写体となる際にも常に写真というものに真剣に向き合うハービー山口さん。そんなハービー山口さんと、今展覧会担当のSMART SHIP GALLERY三王さんのお二人にお話を伺いました。
 
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<10年ずつ時代ごとに区切った展示にした意図>
ハービー山口さん
例えば世界一の写真家になるとか、オリンピックで金メダルをとるとか、NYヤンキースでイチローとプレーするとかいう大きな目標をたてる写真小僧や野球少年がいますよね。それも大事だけれど、小さな積み重ねが集積して、気付いたら続いていて、結構いいものになっていた、という小さなステップも大事だと思ったんです。また、僕も気付いたら64歳で、ふりかえったら写真を撮り始めて50年経っていました。撮り始めた1970年代から変わったものや変わらないもの。そういうものの整理をしながら、それぞれの時代に、人生において僕に影響をおよぼした人物や事件があるんだなぁ、と思いながら選びました。
 
SMART SHIP GALLERY三王さん
ハービーさんは色々なところへ行き、1人の人間では中々できないことをやっていますよね。そんな中で「ファインダーの中のヒーロー達」というテーマで、ハービーさんがどういう時代の中、どういう人達と出会ってきたのかを浮彫りにすることで、鑑賞者にも自分なりの10年や自分のヒーローに気付いてほしいと思い、展覧会を構成しました。なので、10年の区切りが絶対というわけではないけれども、分かりやすく区切ることが大切だと思いました。
 
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<人物を撮る理由>
ハービー山口さん
とにかく人恋しかったというのが若い頃も今もあります。小さな頃、腰椎カリエスという病気にかかって、今日一日生きるのが精一杯でした。20歳で病気は治ったけれど、ずっと病弱でとびばこや水泳もやったことがなく、10代の頃のことを思い出すと、肉体的なハンディと精神的な絶望しかありません。人と遊ぶこと、友達を作ること、彼女を作ること、10代の頃ほしかった僕にとっての憧れのようなものたち。病気が治ってからは、とにかく人にアプローチしました。男でも女でも。やさしさを渇望し、生きる息吹を求めていま
した。
 
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<50年分の写真を振り返って>
ハービー山口さん
1960年代の写真から2014年の写真まで50年もの幅があるにも関わらず、不思議と時代を感じさせないと言われます。それはつまり、今も昔も人間の持っているエネルギーや人間の課題は同じということなんだと思います。根本的な人の営みは変わっていないし、地球の歴史からみると、50年なんて一瞬。流行った歌や生まれた時代が少し違って年の差があっても、同じ2014年に生きていれば同時代と言わざるをえないです。必要以上にギャップを感じる必要はなくて、ちょっと心をひろげるだけでわかりあえるんです。
 
SMART SHIP GALLERY三王さん
今のところ、どちらかというと若い方が多く来てくれていて、そういう方が「1970年代の写真がいいね」と言って下さるのは、僕らが意図してる通りの受け取り方をしてくれていると思います。老若男女で色んな価値観をもった方をつなげる役割の作家さんの1人が、ハービー山口さんだと思っています。
 
 

 
ハービー山口写真展「いつだって誰かを待っている」は、6月22日まで。ハービー山口さんの50年と一緒に、自分の50年(生まれていない時代も含めて)を見つめる時間。6月14日、20日にはトークショーも行われます。温かな眼差しで撮られた写真を生み出す作家の生の声を聞くことが出来る貴重な機会です。みなさま是非お出かけください。

 
 
Information
 
ハービー山口Official web site
「人はいつだって誰かを待っている」
 

[会期] 2014年6月6日(金)〜6月22日(日)※月曜日は休廊
[時間] 12:00〜19:00 ※最終日6月22日(日)は18:00まで
[会場] SMART SHIP GALLERY
[イベント]
6月14日(土)19:00〜20:30・・・トークショー(1,000円 ※ドリンクフリー)
6月15日(日)13:00〜16:00・・・撮影イベント(5,000円)
6月20日(金)19:00〜20:30・・・トークショー(1,000円 ※ドリンクフリー)

ーイベント事前お申込受付ー
www.smart-ship.co.jp/jp/contact.htm

※撮影イベントのお申込受付は修了しています。
 
 
 

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