News

世の中のボーダレスなアート最新情報をアートラボメンバーがお届けします。

Blog

ギャラリー【OVER THE BORDER】スペシャリストと巡る旅【Cultra】で新しいアートを探るアートラボのBlogです 

「サッカー展、イメージのゆくえ。」@うらわ美術館

みなさんこんにちは。Art labです。
ワールドカップが始まりましたね。本日も日本戦があり、みなさんのサッカー熱も沸騰中なのではないでしょうか。次回6月25日のコロンビア戦に期待ですね。さて、今回は盛り上がり中のサッカー熱をさらに熱くしてくれる展覧会を紹介したいと思います!現在うらわ美術館にて開催中の「サッカー展、イメージのゆくえ」。まさに今、ぴったりの展覧会に行ってきました。それではレポートをご覧ください。
 
 

 
展覧会レポート
<1.FOOTBALL/「足」と「球」をめぐって>

会場内は、5つのエリアにわけて展示されています。まずは、第1エリアの様子。サッカー展ということで、ボールをモチーフにした作品はもちろん、足に焦点をあてた作品も多く見られます。身体の一部としては頭部や手をモチーフにしたものはよく見ますが、足に焦点をあてた作品がこれだけ多く見られるのは珍しいのではないでしょうか。

 
白髪一雄「無題(赤蟻王)」ギュンター・ユッカー「スパイク・シューズ」
(左)天井から吊るしたロープにつかまり、床に広げたキャンバスの上に絵具を置いて縦横無尽に足で描く、フット・ペインティングという白髪さん独自の方法で描かれた作品。作品単体で見ればサッカーと結びつくことはないけれど、こうしてサッカー展に出展していると、共通性を見出すことができます。
(右)暴力や残虐性をテーマに制作をしたギュンター・ユッカ―の作品。スポーツと言えば爽やかなイメージがありますが、サッカーと暴力と言えばフーリガン、というように、スポーツと暴力はかつては紙一重のものでした。
 

 
<2.サッカー以前/蹴鞠・民衆のフットボール>
「年中行事絵巻(模本)」
私たちが知っているサッカーが成立したのはイングランドにおいてですが、それ以前にもずっと古くから世界各地にさまざまな球技がありました。中国から伝わったとされる蹴鞠は、戦国時代には日本でも行われていたようです。こちらの絵巻は江戸時代のもの。日清カップヌードルのCM「サムライ in ブラジル」で話題になっている甲冑姿でサッカーをする徳田幸太郎さんなど、最近ではW杯の度にあえて和服でサッカーをする広告が出たりしていますが、こういうものを見ると、和服は普段着だったということに、改めて感慨を覚えます。
 
楊斎延重「男子学校教育寿語録」
「けまり」をしている男性の手が腰にあるのが分かるでしょうか。サッカーが手を使ってはいけないボールゲームだということから、このような絵が残されているそうですが、実際にこのような格好で行ったという文献も残っているようです。このようにサッカーの歴史を絵で学べるのも第2エリアの面白いところです。
 

 
<3.明治-大正-昭和戦前期:サッカー導入・モダニズム・オリンピック・美術>

第3エリアでは、過去のオリンピック映像などが見られます。生まれる前のものなど、普通に過ごしていては見ることのできない映像を見られる貴重な機会です。
 

 
<4.戦後-現代/ワールドカップポスター・『ぴあ』を飾ったサッカー選手たち、サッカー漫画>

到着した瞬間に、圧巻されてしまう程の漫画の数々。すべてサッカー漫画です。「キャプテン翼」などの誰もが知っているような有名なものから、かなり古いもの、コアなものまで。お気に入りの1冊を見つけて読んでみたくなります。
 

及川正通「『ぴあ』表紙原画 長友佑都」
さて、こちらではおなじみ『ぴあ』の表紙を飾ったサッカー界のヒーローたちの原画が飾ってあります。いま活躍中のあの人から、永遠のヒーローのあの人まで。それぞれのヒーローを探して楽しんでみてはいかがでしょうか。第4エリアは漫画や『ぴあ』の他にも広告など、戦後以降のものというだけあってなじみある作品が多く気軽に楽しむことができそうです。
 

 
<5.サッカーをめぐる現代のアート:小沢剛、金氏徹平、倉重迅、日比野克彦>

日比野克彦「SOCCER STUDIUM」
ダンボールを使った作品が有名な日比野克彦さんの作品。日比野さんといえば、無類のサッカー好きとしても知られており、日本サッカー協会の広報委員やFC岐阜の特別顧問を務めたりもしています。日比野さんにとって、アートとサッカーは同じ身体表現であり、両者は分かち難い表現の発露。まさにサッカーとアートのコラボレーションという今回の企画にぴったりのアーティストです。
 

小沢剛「2002年アートサッカー・ワールドカップ 韓国対日本」
こちらは日韓ワールドカップの際に作られた作品。サッカーの競技人数と同じ日韓各11人のアーティストが、サッカーボールに手を加えながら次の人にパスして1つの作品をつくりあげていきます。左ができあがった作品2点。右が制作の様子を記録した映像。受け取ったアーティストの反応、そこから手を加えていく様は、サッカーのパスのように繋がれていき、ゴールへと向かいます。
 
 

 
「サッカー展、イメージのゆくえ」は今週末6月22日まで。アート好き、サッカー好き、広告好き、ありとあらゆる方が楽しめる展覧会になっています。ワールドカップ開催中のいま、サッカーについてさらに深く語れるように、文化面からも寄り添ってみてはいかがでしょうか。みなさま是非お出かけください。

 
 
Information
 
うらわ美術館
[会期] 2014年4月26日(土)〜6月22日(日)※月曜日休廊
[時間] 10:00〜17:00 ※土日のみ20:00まで
[会場] うらわ美術館
[観覧料]一般820円(650円) 大高生510円(400円) 中小生200円(160円)
      *( )内は20名以上の団体料金。JAFカード提示でも割引されます。
      *リピーター割引:観覧済の有料チケットを提示すると、来館時に団体料金でご覧いただけます。
[イベント]
6月22日(日)14:00〜・・・ギャラリートーク

 
 
 

Share on Facebook

PAGE TOP