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ギャラリー【OVER THE BORDER】スペシャリストと巡る旅【Cultra】で新しいアートを探るアートラボのBlogです 

平松実紗×田辺真弓「POLYMORPHIC」@SCAI THE BATHHOUSE

こんにちは、様々なアートスポットをご紹介していきたいと思っているArtLABです!
今回は谷中にある、元は銭湯の建物でも有名なSCAI THE BATHHOUSEにお邪魔してきました。

現在開催中のPOLYMORPHIC(ポリモーフィック)のレポートをお届けいたします。
銭湯の趣の残るエントランスを入っていくと、脱衣場があったはずの空間と、その奥に大浴場だったと思しき空間が広がっています。入ってすぐのところに平松実紗さんの作品群が展示され、奥にある部分に田辺真弓さんによる作品群、と会場を二分して展示されていました。
二人は今年の春、京都造形芸術大学をそれぞれ卒業・修了されたばかり。卒業修了展覧会の際に「SCAI THE BATHHOUSE賞」を受賞され、今回二人展を行われているという気鋭の作家さんたちです。

平松実紗さんの展示風景


 

 

雑然と物が置いてあるように感じた最初の印象に反して、壊れやすく繊細な積み重ねがされていることに気付かされます。緻密な計算と言うよりは、不安定な心境の一人遊びが長じて引き返せないところに来てしまったような、少し寂しい気分にもさせられます。回り続けるプラレールも孤独な気分を助長します。数枚ある赤いインクのみで描かれたドローイングは、そんな閉鎖された空間に開いている窓のような役割に感じました。繊細な均衡の上に成り立っていながら素材一つ一つが身近にありふれたゴミのようなものであるということに意外性と、安心感を持ってしまいます。

田辺真弓さんの展示風景


 

 

 

平松さんの展示空間から一歩奥に入ると、真っ白な部屋が広がっていました。蜜蝋やワセリンなど、様相の変化する素材で制作されており、様々な表情のある作品が並んでいます。全てが同じ白い色合いでありながら、全く別々の質感を持った作品たちはそれぞれ別々の魅力を持っています。感触を確かめたくなるような誘惑と、触れたら壊しそうな儚さ、儚いのにどこかグロテスクな風合いを持つ作品たちはなかなか見飽きることがありませんでした。

一見、対照的な印象を受ける二人の作品でしたが、共通してとても繊細な魅力を持った展示空間になっていました。美術館の広い空間で鑑賞する楽しみもありますが、ゆっくりと見つめて、細かい表現も発見することのできるギャラリーでの展覧会も良いものだなあ、と実感させてくれる二人展でした。8月2日までの開催ですが、ぜひ訪れてみて下さいね。谷中には素敵なスポットがたくさんあるので、ArtLAB Blogでも紹介したいきたいと思います。

 
 

展覧会情報
ポリモーフィック
2014年7月11日(金) – 8月2日(土)
開廊時間:12:00 – 18:00
日・月・祝日 休廊
会場:SCAI THE BATHHOUSE

 

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